今年はバッテリーが7000から6000mAhに。モーターも30.5Tから25.5Tに変更になり。パワーソースのリセッティングが必要になりました。
モーターベンチ組み立て中
去年のロガーデータから今年のモーターの目標回転数を6000rpmと設定。
モーターベンチで実走時の負荷を設定してテストしたところ。30.5Tと同じギヤ比(P72T)がベストで1割ぐらいの回転数Upが見込まれるという結論になりました。
バッテリーに関しては同負荷であれば0.1Vぐらいのダウンになりそうです。
レース当日は設営を始めたあたりから雨が降り始め練習走行はディレイに。午前中は組み分け無しのフリー走行となりました。
午後からの予選は予定通り開催。
Indyクラスの予選結果は・・・
あいかわらずトップからも0.5秒遅れていますが、各ドライバー去年のタイムと比較しておおむね0.5秒程度のタイムアップです。1秒程度のタイムアップを見込んでいたので意外な展開。
走行データを確認したところ予定した回転数に対して800rpm程度下回っている様子。ギヤ比を短めに振ることも考えましたがロングランでのデータが欲しかったのでそのままのセットで決勝へ。
決勝は上手くスタートしたものの前方でのクラッシュを回避できずクラッシュしてしまいポジションダウン。5秒ほどロスしたもののウイング以外に問題は無さそうなのでレースに復帰しました。その後4ターン出口で2回スピンしてしまうなどミスが目立ちましたが大きなトラブルも無く3位でフィニッシュ。
Gapチャート
Gapチャートで見てもじりじりと離れていく様子が見られます。中盤トラブルで後退しましたが鳩間さんのペースは驚異的。依田さん、大嶋さんのペースも良さそうです。レースペースでもトップグループには0.5秒足りないようです。
まずはベストラップのデータを去年の30.5Tと比較
モータベンチを活用した初めてのレースでしたが、データ不足により精度が不足していることが明らかとなりました。次回は今回の実走データを元にシミュレーションの精度を向上していきたいと思います♪
Smart Logger で見てみよう♪
まずはベストラップのデータを去年の30.5Tと比較
回転数・縦G・横G・TH・ST
回転数で500rpmアップを狙っていましたが実際は300rpmアップにとどまりました。
またコース全体での回転数が上がるイメージでしたが、そうならなかったようです。
温度1(NC)・温度2・電圧・電流
11Aを想定していた電流は12Aと1割多め。
事前に行っていたシミュレーションの負荷想定が低すぎたようです。
次にラップごとのデータの比較です
LAPタイム
ラップタイムは20周目までなだらかに落ちて、その後は安定している様子。
最高回転数・平均回転数・最低回転数
回転数もラップタイムと同じように落ちてきています。
大気温度(NC)・モーター温度
モーターの温度はスピンした14~16周目あたりに大きく上昇しています。
また30.5Tより上昇の勾配がきつく見えます。
電圧
電圧は0.3Vほどダウン。想定は0.1~0.2V程度でした。
バッテリー容量低下とモーターの消費電流増大の二つによるものと思われます。
平均電流
こちらも想定より大きめの値ですね。
スピンしたラップは大きく電気を使っています。
スピン後にモーター温度が大きく上がったのはこのためかもしれません。
電費/ラップ
1ラップあたりにどれだけの電荷を使ったか。
こちらは30.5Tと比較すると10mAhほど増えた形
スピンしたラップは20mAhほど多く使用しています。
燃費がキビシイカテゴリーでは再発進が致命傷になる事が分かりますね。
モータベンチを活用した初めてのレースでしたが、データ不足により精度が不足していることが明らかとなりました。次回は今回の実走データを元にシミュレーションの精度を向上していきたいと思います♪
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