上 回転数と垂直G、 下 時間と垂直G
インディー@CSC250mピスト
インディー@CSC250mピスト
通常のサーキット走行では垂直Gは余り気にしませんが、バンクを高速で走行するドロームでは垂直Gは無視できない存在です。
コーナー区間に入ると遠心力が垂直Gとなって現れるため通常の足回りだと簡単にフルボトムしてしまい車高が確保できなくなってしまいます。また車高を気にして足回りを堅くすると接地性が悪くなり運転が難しくなることがあります。今回は実際の走行データを元にどのような足回りが求められているかを考えてみましょう。
上のグラフから走行中はおよそ5600〜6000回転で走行していること、垂直Gは0.6〜2G程度であることがわかります。常に全開で走行するため加減速はあまりなくバンクを曲がるために失われた速度を直線で取り戻すイメージです。
また下のグラフから直線部分での垂直Gが0.6〜1G程度バンク部分では1〜2G程度で、直線部分バンク部分ともに約3秒で通過していることがわかります。
これらのデータから車重が1000グラムだとすると、400グラムの力で持ち上げてもリバウンドがあり、1000グラムの力で押さえてもお腹がすらない足回りである必要があることがわかります。
持ち上げたときにフロントのリバウンドが無くなれば直線部分での舵の効きが不安定になるでしょうし、リヤのリバウンドが不足すれば直進性に問題を抱えることになるでしょう。またアップストップを使って足の動きを規制してもシャーシの剛性が不足すると、たわんでお腹をする可能性もあるので注意が必要ですね。
実際はボディーのダウンフォースやリフトの影響が出てくるので違った動きが出ることも考えられますが基本セットの目安になるのではないかと思います。
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